去る11月6日の日曜日、千葉県松戸市にあるバンダイミュージアムにてイベント「『機動戦士ガンダム0083 5.1ch DVD-BOX』発売記念『0083ガンプラ早組みトライアル』」が行われた。これは4時間という限られた時間の中で、『0083』のキットを使用し”MY ONLY ONE MODEL”を完成させようと言うもの。会場には10歳から30代まで、親子参加の小学生からプロのモデラーまで幅広い”83ファン”が集い、限られた条件の中で、日頃の自分たちの腕と個性を競い合った。レギュレーションについては、製作時間を考え使用キットはHGUCもしくはHGメカニクス、もしくは旧キット限定。塗装も会場の関係上油性系は使用不可など、腕に覚えある面々には厳しいものであったが、なかなかこれがどうして、熱い戦いとなったのだ。各人の選択したキットもガンダム系が多いと思えば、むしろ少数派。シーマ様のゲルググMやノイエ・ジール、果てはヴァル・ヴァロなど十人十色。図らずも0083ファンのバラエティの豊かさを証明することとなった。さて、その出来映えは? といえばここに掲載したのでご覧頂ければと思う。限られた時間の割には良くできていると思うのだが……いかが?また、この日の特別ゲストとしてバンダイ・ホビー事業部がワークスチームを結成! かの川口名人をはじめ、ガンプラ開発に関わった岸山博文・狩野義弘氏によってかの全長100ミリを誇る巨大キット、HGUCデンドロビウムを4時間で完成させるという壮大なプロジェクトも行われた。いやはや、さすがバンダイさん!4時間もかからずに完成(汚し込み)したんですよ、コレが。会場はバンダイミュージアム内の特設会場だったが、これが一般のお客さんの通る順路沿いに設営されたものだったので、様々な人たちが製作過程を詳しく見ることが出来た。中には製作のコツを聞く人もおり、ガンプラ好きの輪が参加者、見物人問わずに広がるというように、終始熱く、そして和やかな雰囲気が流れたイベントだった。 |
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イベント開会宣言! ここから戦いが始まるのだ。 | 各人の製作風景。いつの間にか見知らぬ人たちがガンプラで盛り上がったりして(←でも早く作ってね)。 | バンダイ・ファクトリーチームによるデンドロビウム製作風景。このランナーの数だけでも驚愕モノ。果たして……出来るのか? |
ついにデンドロビウム完成!ちなみに組立だけなら2時間もかかっていません。スゴいゼ! バンダイ! | 完成後には川口名人他バンダイチームによる、各完成模型の講評&アドバイスが。こちらも盛り上がっていましたぞ。 | なお、デンドロビウムをはじめとしたこの日の完成品は、バンダイミュージアム内のショップGbaseに展示されているので、お立ち寄りの際には是非チェックしていただきたい。 |
優秀作にはバンダイビジュアルより賞品がありました。 参加者とスタッフでハイ・ポーズ!! |
出場メンバー | |||
ヤマザキ軍曹(39) 小田原市 『ホビージャパン』『グレートメカニック』等で活躍のプロモデラー、ヤマザキ軍曹が特別参加! GP-01Fbを製作。ちなみに題名は「ウラキ、フルバーニアンなら!」とのこと。「『0083』は”ファースト”以外で唯一認められるガンダム! 男の戦いを見るならこれしかないですよね!」 |
松井成樹くん(10)松井隆政さん(31) 武蔵野市 親子で参加していた松井さん。成樹君は「ノイエ・ジールとガーベラが好き」とノイエ・ジールを製作。ゲルググMを作った隆政さんは「83は熱くていいですよね」とのこと。 |
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高橋利春さん(25) 港区 9月のバンダイミュージアムの「6時間耐久ガンプラ早組みコンテスト」に続き参加した高橋さん。今回はHGUCのドム・トローペンを製作。「0083は敵であるジオンに思い入れがあって好きな作品です」とのこと。 |
尾毛寛哉さん(33) 川崎市 尾毛さんも「6時間耐久ガンプラ早組みコンテスト」に参加したガンプラ好き。今回はゲルググ好きとのことで、HGUCのゲルググ・シーマ機を製作。「0083は戦争らしい人間関係をよく描いているから好きな作品ですね」 |
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村上謙太郎さん(34) 川越市 村上さんは尾毛さんの大学時代のお友達。今回は尾毛さんに誘われ参加し、久々にガンプラを製作しようとHGUC/GP-01を選択。「コレをきっかけにまたガンプラを作りたいですね」とのこと。 |
仲田明弘くん(12) ガンプラ好きの仲田君はHGUCゲルグ・シーマ機を製作。「簡単そうだから」というのがその理由だって。ちゃんと4時間で立派に完成しました。ちなみにνガンダム好きとのこと。 |
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渋谷誠さん(33) 杉並区 お友達数人と参加した渋谷さんのテーマはデカール。「ひねくれ者なんでガンダム以外のを」と、HGUCゲルググMにガンダムデカールをバリバリ貼ってました。「83はサンライズじゃないと出来ないメカ描写が魅力ですね」 |
後藤よしおさん(33) 柏市 地元のカレー屋さんの店長である後藤さんは渋谷さんに誘われて「面白そうだから」と参加。HGUC/GP-03を製作。「83は一番好きなシリーズです。カトキハジメさんのデザインと言うことでGP-03」とのこと。 |
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渡辺匡志さん(37) 「アナベル・ガトーが好き」という渡辺さんはノイエ・ジールを製作。「83はジオンサイドの人間模様がいいですね」とのこと。 |
豊村保行さん(35) 新座市 「83のキット」ということで、HGメカニクスのヴァル・ヴァロで参加した豊村さん。「やっぱりこういった変わったデザイン、いいですよね。いわば83のザクレロでしょ?」 |
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内田真緒さん(10) 世田谷区 本当は「サウス・バニングのおじさんがカッコイイから、ジムカスタムが作りたかったんだけど無くて残念」とGP-01を作製。「HGは作るのが2度目なので、ちゃんと4時間で完成できるか心配」といっていましたが、無事完成することができました。 |